今のオフィスで受付を改修するなら、最初に来訪者が立ち止まる場所を確かめます。案内が見つからないのか、受付後の待機場所がわからないのか、端末の操作や社内への連絡で止まるのか。原因によって、表示の変更で足りる場合と、家具・配線・内装まで見直す場合があります。

木製受付カウンターに端末と木の仕上げ見本を置いた空間のイメージ
木の質感と端末の置き方を合わせた受付の空間イメージ。実製品・施工事例とは異なります。

困りごとから改修範囲を選ぶ

たとえば、来訪者が会議室の前で受付を探しているなら、入口に近い位置の案内を先に試します。一方、受付台の前に人が集まって扉の開閉を妨げているなら、文字の変更だけでは足りません。台の位置と待機場所を含めて見直します。

受付の改修範囲と、依頼前に確かめること
改修範囲候補になる困りごと先に確かめること
案内表示の変更受付位置や次の行動が伝わらない入口からの見え方、文言、表示を置く位置。固定の案内で足りるか、内容の切り替えが必要か
家具の再配置待機席と受付前の人が通路で重なる扉の開き方、家具と人が使う範囲、移動後の電源・配線。避難経路を妨げない配置を施設管理者と確認
什器・機器の更新端末の高さや角度が合わない、機器を交換できないケース・台座・コネクターを含む機器寸法、操作姿勢、点検口、既存台の加工可否
内装・設備の改修壁や照明、接続位置まで変える必要がある工事範囲、貸主・管理会社への確認、指定業者、作業可能な時間、受付を使えない期間

案内表示の改善とカウンターの更新は、組み合わせることもできます。優先する困りごとと、今回は変えない部分を決めると、必要な見積もりを依頼しやすくなります。表示位置と文例は受付の案内表示、機器の設置条件はカウンターの高さ・配線・点検口を参照してください。

今ある木製カウンターを残す条件

カウンターの木目や空間との調和が気に入っているなら、機器や表示だけを変える方法も候補になります。見た目だけで再利用を決めず、ぐらつき、天板の傷み、内部の固定部分、新しい機器を支えられる構造を製作元や設計担当者に確認します。

  • 寸法と操作:天板の幅・奥行き・高さ、端末を置く範囲、立った姿勢と座った姿勢での届き方を測る。
  • 素材と補修:無垢材や突板などの構成、仕上げ、補修したい箇所を製作元へ伝える。表面を削る、穴を開けるといった加工は、可否を確かめてから依頼する。
  • 配線と交換:既存の開口部にコネクターが通るか、点検口から電源に届くか、次の機器交換で取り出せるかを実物で確かめる。

受付の正面、側面、天板、内部の写真と寸法があると、残す部分と変更が必要な部分を相談できます。材料と仕上げに合う清掃方法は木製受付什器の素材・仕上げ・清掃条件で確認できます。

製作元が不明な場合や内部を安全に確認できない場合は、構造の調査を依頼してください。補修・再利用案と交換案を、それぞれの作業範囲と使用上の条件まで含めて比べます。

同じ条件で見積もりを比べる

カウンターの価格だけを比較すると、搬入や配線工事が別途必要な案を安く見積もってしまうことがあります。各社に同じ現状写真、寸法、設置する機器、希望する切り替え日を渡し、次の項目が含まれるかを確認します。

  • 什器と表示:補修・新規製作・塗装、端末の台座、案内サイン、画面や設置金具。
  • 設備と設定:電源・LANの工事、既存機器の移設、新しい機器の設定と接続試験。誰が担当するかも決める。
  • 現場の作業:搬入経路の保護、運搬・設置、既存什器の撤去・処分、夜間や休日の作業、仮受付の設置と撤去。
  • 引き渡し後:不具合時の連絡先、保証の対象、点検・補修、利用するサービスの継続費用。
  • 金額の前提:消費税、含まれない作業、現場確認後に変わる費用、追加変更の扱い。

「既存台を残して端末を交換する案」と「台ごと更新する案」では、補修や加工、撤去の範囲が異なります。総額に加え、使えなくなる時間と将来の機器交換のしやすさも比べてください。受付だけの改修期間や費用は、現状と工事範囲を確認した個別の見積もりで確かめます。

工事中の来客を迎える準備

オフィスを使いながら施工できるかは、作業内容と建物の条件によって異なります。コクヨマーケティングの改装案内でも、作業内容により対応が異なり、音や作業スペースが必要な工事はビル管理との調整が必要とされています。

  1. 使えない場所と時間を決める

    施工担当者・施設管理者と、入口の通行、作業区画、搬入時間、音や粉じん、電源・通信が止まる範囲を確認します。来客が工事区画を通らずに入れるかも確かめます。

  2. 仮受付と連絡先を用意する

    仮の受付位置、待つ場所、応対する担当者を決めます。元の端末を使えない間は電話や直接の出迎えなどの方法を選び、担当者が不在のときの代わりの連絡先も用意します。

  3. 来客予定と案内を合わせる

    招待メールに仮受付の場所と連絡方法を追記し、当日の訪問先担当者にも伝えます。住所が変わらなくても、入館口や受付位置が変わる場合は入口側に案内を置きます。

  4. 切り替えと延長の対応を決める

    通常受付に戻す日時と判断する担当者を決めます。接続試験や設置が終わらない場合に、仮受付をいつまで継続するかを施工担当者と共有します。

社内と来訪者への一時的な案内は、工事終了後に外せるよう設置場所を控えておきます。移転を伴う場合は、住所変更や搬入・引き渡しも含む移転時の受付設置計画と合わせて進めてください。

切り替え前に入口から試す

設置が終わったら、受付を初めて使う人と、社内で呼び出しを受ける人が一組になり、入口から出迎えまでを通して試します。家具や機器が納品されたことと、来客を迎えられることを別々に確認します。

  • 到着:入口から受付位置が見つかり、扉の開閉や荷物を持っての移動を妨げない。
  • 操作:立った姿勢・座った姿勢で案内を読め、端末に届く。照明の反射や配線の露出を確認する。
  • 応対:実際の担当者に連絡が届き、出迎えまでの待機場所がわかる。不在時の連絡方法も試す。
  • 復旧と保守:機器の再起動や電源確認を行う担当者、点検口の開け方、不具合時の連絡先がわかる。

支障があれば改修を依頼し、再確認してから通常受付へ切り替えます。配置図、機器と配線の情報、取扱説明書、連絡先を社内で保管し、古い案内と招待メールの文面も更新してください。切り替え後も来客が立ち止まる場所を確かめ、表示位置や待機場所を調整します。

受付の改修を相談する

mokuture+では、木工の受付什器とデジタルサイネージを組み合わせた入口づくりをご相談いただけます。現在の受付の写真と寸法、残したい什器、来客が困っている場面、希望する切り替え時期をお知らせください。

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